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韓国語の「口蓋音化」ルールについて
口蓋とは、口の中の上側の壁のことです。
上の歯茎の、喉に近い後ろのほうとでもいったほうがわかりやすいかもしれません。
口蓋音とは、舌がその部分に触れて出す音のことです。
「口蓋音化」とは、舌先が上の歯茎の裏に触れて出る音「디」「티」が、口蓋に触れて出る音「지」「치」に変わることです。
「디」「티」の「ティ」「ティー」をゆっくり発音してみるとわかりますが、舌先は確かに上の歯茎の裏側に触れています。これに対し「지」「치」の「チ」「チー」を発音してみると、舌先が少し奥のほうに触れているのを感じると思います。
つまり「口蓋音化」とは、パッチム「ㄷ」「ㅌ」の後ろに「이」が来ると、「디」「티」の発音が「지」「치」の発音に変化するというルールです。
口蓋音化のある単語
굳이 | [구지] (kudʒi) | 無理に、あえて |
해돋이 | [해도지] (hεdodʒi) | 日の出 |
같이 | [가치] (kaʈʃʰi) | ともに、いっしょに |
밭이다 | [바치다] (paʈʃʰida) | 濾(こ)させる |
「밭일」は「畑仕事」という意味ですが、この単語の発音は「paʈʃʰil」ではなく、「pannil」と発音します。
実は「밭일」という単語は「밭」(畑)と「일」(仕事)の2つの名詞から成っており、それぞれの単語が独立した意味を持っているため口蓋音化しません。
「pannil」という発音も、「ㄴの添加」と「流音化」という2つの発音のルールによって変化していますが、口蓋音化とは別のルールです。ここではあまり気にしなくても大丈夫です。
(解説:하늘다람쥐)