文学の一節から韓国語を学ぶ「ミニ文学で学ぶ韓国語」コーナー
今回は蹴りたい背中の一節から紹介します。

蹴りたい背中から学ぶ韓国語
쓸쓸함은 울려 퍼진다
さびしさは鳴る。
さびしさ は 鳴って 広がる。
귀가 아플 만큼 높고 맑은 방울소리로 울리며 가슴을 죄어 오기 때문에,
耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、
耳 が 痛い ほど 高く 澄んだ 鈴 音 で 鳴りながら 胸 を 締めつけて くる から、
적어도 들리지 않도록 나는 프린트를 손가락으로 찢는다. 가늘고 길게, 가늘고 길게
せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。
せめて 聞こえ ないように 私 は プリント を 指 で 千切る。 細く 長く、 細く 長く。
종이를 찢는, 귀에 거슬리는 그 소리는 고독의 소리를 지워준다.
紙を裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。
紙 を 裂く 耳 に 障る その 音 は 孤独 の 音 を 消して くれる。
引用/인용 :「발로 차주고 싶은 등짝」(도서출판황매2004年6月8日)
「蹴りたい背中」2003年2003년 08월 26일
ノート
2003年に芥川賞を受賞した綿矢りささんの小説「蹴りたい背中」の冒頭部分です。
19歳という最年少記録での受賞は当時、話題性が高かったため、韓国でもすぐに翻訳版が出ました。
好きな本があれば日本語版と韓国語版の両方を購入して読み比べるのも、良い勉強&思い出になります。
ちなみに、翻訳者のチョン・ユリさんは高麗大学の国文科と日本文学科を卒業。その後2003年に東京大学韓国・朝鮮文化研究課程に入学し、在学中に同書の翻訳をしています。
지은이:와타야 리사
옮긴이:정유리
펴낸이:정정란>
の訳を見てみましょう。
作者 綿矢りさ
訳 チョン・ユリ
編集 チョン・ジョンナン
지은이、옮긴이、펴낸이はいずれも~이で終わります。
この이は「依存名詞」といって、活用語について「人」を意味します。
지은이は、지은(짓다)+이で作者/著者。
옮긴이は、옮긴(옮기다)+이で翻訳者。
펴낸이は、펴낸(펴내다)+이で発行者。
【その他】
예쁘다(かわいい)→ 예쁜이(かわいこちゃん)
못 나다(ブサイク)→못난이(ブサイクちゃん)
ちょこんと関連英語
「蹴りたい背中(英訳版)」
「발로 차주고 싶은 등짝(英訳版)」
I Want to Kick You in the Back
孤独
고독
loneliness; solitude
紙を細長く千切る
종이를 가늘게 찢다
tear papers into strips